ママたちの笑顔のために
名古屋市北部を中心に活動しています出張専門助産院あゆみの助産師ほったかなです。
先日、愛知県立大学で、「子育てと助産師のキャリアの両立~開業という選択~」というテーマで恐れ多くも講演をさせていただきました。
ある大先輩助産師さんに、
「今自分がやっていることは、次世代につなげていけるものでないと」
とお言葉をいただいたことがあり、開業助産師として、次世代につなげていけるものは何かを考えるようになりました。
私はもともと、私の身の回りで細々と活動できたらと思って開業しましたし、誰かに自分のしている活動を伝えられるほど、大したことをしていないという思いの方が強く、SNSなどの広報活動もとても消極的でした。けれど、この言葉をいただいたとき、なんだかドカーンと大きな石が降ってきたような感覚がありました。
それからは、ホームページを作ったり、SNSなどの広報活動も始め、そして今回の講演もその一つとして、ありがたくお受けさせていただこうと思いました。
私の中での課題はたくさんあります。
助産院は産む場所という感覚はあるけれど、
母乳ケアできる場所としての認知が低い。
保険適用ではないので、敷居が高いと感じられ、おっぱいで困っても相談するところがない。
最近は里帰り出産をすると、自宅に戻ってからおっぱいの相談を受けてくれる産科がなく困ってしまう…私はおっぱい難民だな、と思っていますが、そういう方もたくさんいる。
助産院でたくさんのママと関わる中で、妊娠期から育児奮闘する間、ママたちに途切れることのないケアのつながりが大切だなと実感します。
特に入院中に母乳確立が難しかったママや、育児に不安が強いママなど、病院でちょっと気にかかるママは、病院から地域の助産院へつなげていただけたらと思います。
もちろん、助産院を利用するかどうかの選択をするのはママなので、選択しやすいように近隣助産院と産科が日頃から連携をとれていたらと思います。
地域の連携がとても大切なんです。
ママたちが迷子にならないように地域で協働していけたらと思います。
育児をスタートしていく時の悩みの中で、母乳に関する悩みはママにとってとても大きいです。
妊婦健診の無料券があるように、助産院無料券やせめて助産院ワンコイン体験券などがあったらと思います。この考えに賛同してくださる市や県の議員さん、いらっしゃいませんか~!?
そして、潜在助産師のみなさん。
一緒に今の自分にできることをしませんか?
ママになるとそれまで通りの働きは難しくなることもありますが、今の自分にある力を地域のママたちにぜひ注ぎませんか??
途切れているケアを少しでも穴埋めし、ママたちがつながったケアを受けられるように。一旦開業し、また勤務できる環境になったら戻ることも可能だと思うんです。
私もまだまだ子育て真っ只中です。あゆみのママたちと共に一緒に悩み、我が子と自分を育んでいきたいと思っています。ママになったから助産師としての仕事ができないのではなく、ママになったから同世代の母の目線で考えることもできます。今の自分にできる範囲で今しか得られない経験や知識を一緒に育んでいきませんか??
今回の講演後、
「勇気をもらえました!」
「開業する!ってこと、ものすごく大変なことのように捉えていたけれど、こんな選択もあるんだ!と思えました!」
など伝えにきてくださった方々がいました。
私のことばに耳を傾け、何かを感じとってくださった方々たくさんいらっしゃってくれたことがとても嬉しかったです。
ありがとうございます。
ママたちの笑顔のために、
もっと仲間を増やしたい。
そう感じた1日でした。
学びも多く、新たに気づいた気持ちもあり、
とても有意義な1日でした。
貴重な機会をありがとうございました。
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